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鉄筋コンクリート住宅の住まい方

2009.08.20

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鉄筋コンクリート建物は、木造の高気密住宅よりも気密性の高い建物です。
ですから、以下のことに十分気を付けてください。



1. ファンヒーター又は、持ち運び可能なポータブルストーブなどは
    絶対に使用しないでください。


鉄筋コンクリート住宅は気密性が極めて高いため、ファンヒーターや持ち運び可能なポータブルストーブなど、燃焼ガスをそのまま室内に放出するタイプのストーブは絶対に使用しないでください。これは、室内で焚き火をしているようなものです。酸素欠乏などで人身事故につながる恐れがあります。屋外に排気するタイプのストーブ(FF式)やエアコンタイプの暖房器をお使いください。また、石油1リットルを燃焼すると、酸化反応で約2.5リットルの水が水蒸気として発生します。この水分は、建物が超高気密であるために逃げ場がなく、結露を引き起こす原因となります。ですから十分な換気が必要なのです。


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2. 洗濯物は絶対に室内に干さないでください。結露します。

                  

04.jpgのサムネール画像蒸発した洗濯物の水分で結露します。万一、室内に干す場合は浴室を利し、換気扇を廻して、十分に換気してください。また、乾燥機を使用する場は、屋外に排気するタイプもしくは排気中の水蒸気を水に変え排出するタイプのもの以外は使用しないでください。特に単純に温風で乾燥させ、排気を室内に放出するタイプの乾燥機は使用しないでください。ドア面や窓面に結露します。





3. 計画換気装置は止めないでください。結露します。  
               

05.jpgのサムネール画像備え付けの計画換気装置は人体なから発生する湿気を屋外に排出することで結露を防いでいます。これを止めますと、湿気がこもってドア面や窓面に結露します。また、給気口は絶対にふさがないでください。







4. 調理時には必ず換気扇を回してください。
                   

06.jpg"ちょっとお湯を沸かすだけだから..."ということで換気扇を回さない方がらっしゃいますが、換気扇は必ず回
してください。












5. 入浴時、入浴後は換気扇を必ず回してください。
                   

浴室は大量の水蒸気を発生させます。換気扇は必ず回してください。

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6. 加湿器は使用しないほうが望ましい。
                 
08.jpgのサムネール画像  
加湿器を使用する場合は湿度管理が不可欠になります。湿度計を設置し、湿度が常に50%以下になるように加湿を加減します。各部屋の湿度管理を怠ると結露を引き起こします。








7. 建物内の湿度ムラをなくす
為に、室内のドアは出来るだけ開放してください。

冬期間、全室暖房が行われない場合において、部屋を閉めきってしまうと温度ムラが起きてしまいます。ここで、極端に温度の低い部屋ができてしまうと、そこの部屋で結露を引き起こす原因になります。高湿になる夏期間も同じで、温度の低い場所において結露を引き起こします。それを、防ぐ為にも各部屋を常に開放して、建物内の各部屋の温度差が無いようにする必要があります。


8. 換気装置のお手入れは、1ヶ月に一度以上行ってください。
                         

09.jpg 換気を効率良く行うために、そして換気システムの耐用年数を長持ちさせるためには、日常のお手入れが大切です。各部屋の給気口に付いているフィルターは1ヶ月に一度はお手入れを行いましょう。掃除機でほこりを吸い取り、汚れのひどい場合は中性洗剤を入れたぬるま湯で洗い、陰干ししてください。ファン部分も清掃できるタイプであれば、毎年清掃が望ましいでしょう。


9. 換気装置が故障かなと思ったら...。


故障の兆候がでたら、早めのチェックが長持ちの秘訣です。下記の表にて、もう一度点検してみましょう。
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■結露に関するその他の注意事項


結露はなぜ発生するのでしょう?

住宅に関するトラブルで最も多いのは結露に関することでしょう。結露は不愉快なだけでなく、非衛生的なカビやダニの発生原因となります。この結露はどうして発生するのでしょう。
空気には水分が水蒸気として含まれているとうことは、すでに皆様よくご存知のことと思います。ところで、空気が無限の量の水蒸気を含むことができるのかといえば、そういうことはありません。
ある一定量以上の水蒸気を含むことは出来ないのです。そして含むことの出来る水蒸気の量は、温度が高いほど多くなります。例えば室温20℃では1k中に約17.3gの水蒸気を含むことできますが、気温10℃では約9.4gしか含むことが出来ません。それは室温20℃で約12.4gの水蒸気を含んでいる空気の温度が、10℃まで冷やされるとどうなるかといえば、そう、12.4-9.4=約3gの水蒸気が水滴となって現れるのです。これが結露です。簡単にいえば、冷たい壁と湿った空気があれば結露が発生すると考えて間違いありません。
冬は一番結露しやすい季節ですが、夏でも、特に梅雨時などは、冷たい壁と湿った空気があれば簡単に結露が発生します。しかし、実際の住宅の場合、複雑な構造をしていますのでそう単純ではありません。
しかし、結露対策の基本はこの「冷たい壁」と「湿った空気」をなくすことにあります。



鉄筋コンクリート住宅は結露しやすい?

「鉄筋コンクリート住宅は結露しやすい」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、これは正確な表現ではありません。正確には「高気密住宅は結露しやすい」のです。
昔の日本の木造住宅は気密性が低く、冬はすきま風が絶えず吹き抜ける状態でした。このような環境では、寒くてしかも省エネルギー性など程遠いわけですが、室内で発生した水蒸気が室内にこもることがないので、結露することはありませんでした。
一方、近年の高気密住宅は暖かく、しかも省エネルギー性に優れていますが、すきま風が無い分、室内に水蒸気がこもりやすく

011.jpgなってきました。この室内にこもっ
た水蒸気が結露の原因となるのです。
ですから、高気密住宅ではこの水蒸
気を屋外へ排出しなくてはならない
のです。
逆に何の対策を施さなくても結露の
発生しない住宅は、極めて気密性の
低い住宅であるといえます。



コンクリートは匂いがするの?

コンクリートには本来、匂いはありません。コンクリートは活性炭などのように多孔質の物性で、匂いの成分を吸収したり、湿気を吸収・放出することで室内の湿度を一定に保とうとする働きがあります。
それではなぜ匂いがするのでしょう。それは発生したカビの匂いをコンクリートの匂いと勘違いすることによって起こります。それでは、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。それは結露に原因があるのです。冬の間、地面はすっかり冷えきってしまい、その温度は春になっても簡単に上りません。その上に建っているコンクリートの建物も、地面に熱を奪われてしまうとなかなか温度が上りません。そこに梅雨時の湿った空気が流れ込むと、コンクリートの表面に結露を生じてしまいます。すると、その結露したところにカビが繁殖してしまい、匂いの元となるのです。地下室や結露の多い公営住宅、マンションなどの匂いの元凶はこれが原因です。


寒い部屋は結露に要注意!

押入、収納はなるべく締め切らないようにしてください。
             
012.jpg外壁(特に北壁)に面している収納の場合は注意が必要です。布団などの収納物を壁にぴったり付けてしまうと、空気が淀んで結露することがありますので、壁と収納物の間には最低8cm隙間を開け、空気が循環するようにしたほうが良いでしょう。







●家具を北側に面した壁に配置する場合、裏側に最低8cmの隙間を開けてください。
                
013.jpg北壁に限らず、東や西側の壁でも注意が必要です。壁に家具を寄せてしまうと、家具と壁の隙間の空気が淀んでしまい、その空気が冷たい壁で冷やされて、家具の裏側の壁面に結露を発生します。家具に限らず、ぬいぐるみなどの置物、カーテンの裏側も要注意です。壁から最低8cm離して、空気が循環するようにしてください。又、家具と壁の隙間の空気が循環しやすいように、家具と家具の間隔を開けたり、家具の下にすの子を敷
けば、理想です。


●寒いトイレは結露しやすい。

トイレに限らず、寒い部屋は結露に要注意です。冬場にトイレが結露する場合、電気暖房器などでトイレを暖かくすると結露は防止できます。



朝夕一日に2回は換気をしましょう
            

014.jpg一日に2回は窓を開けて換気をしてください。室内に溜まった水蒸気や二酸化炭素を放出して、新鮮な空気を入れることは、結露の防止だけでなく、健康にも良いことです。

朝夕一日に2回は換気

換気には給気と排気があります。換気の原則は、北側の部屋から給気、南側の部屋から排気することです。北側の室内の結露を除去しようと北側の部屋から排気すると、結露が余計ひどくなります。又、水蒸気の発生する台所やお風呂場からも排気し
ます。



●化学畳(スタイロフォーム、ホワイトボード等の断熱材を挟み込んだ畳)は使用しないでください。

本床(ほんどこ)、ハニカム芯材の畳を使用してください。化学畳は、中途半端な断熱材として働く為に、RC床(鉄筋コンクリート床)の様な熱容量の大きな構造体の上に敷くと、梅雨時や春先の湿った空気により、結露を起こし、カビが発生します。

●畳の上にカーペット類を敷くことは絶対に避けてください。

これも左記と同じ様に、カーペットの下の畳が中途半端な断熱材として働く為に、畳のなかで結露を発生し、カビ、ダニが大量に発生します。



その他の注意事項

●窓サッシの結露はこまめに拭き取ってください。

高断熱サッシを使用しても、使い方が悪かったり、換気不足の場合には、残念ながら窓サッシの結露を完全になくすことは出来ません。ですから、カビの発生を防ぐためには、面倒でもこまめに拭き取る以外に方法はありません。







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