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Vol.1 豊嶋 守
とよしま まもる

Vol.1 豊嶋 守

Vol.1 豊嶋 守
【豊嶋守さんプロフィール】 1948年札幌生まれ 1971年法政大学工学部建築学科卒業 1978年株式会社画工房 設立 現在 日本建築家協会 北海道支部 支部長 北海道工業大学非常勤講師

長期優良住宅促進法が施行されたこともあり、昨今、日本でも住宅の長寿命化が意識され始めています。そんななか、四世代に渡り住み継がれる住宅を造りたいという志を持って、【外断熱】の鉄筋コンクリート住宅を推奨している建築家の豊嶋守さんに、その優位性についてお話を伺いました。


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ー豊嶋さんは、設計実績が豊富で、住宅以外にも様々な建築を手がけていらっしゃいますね。

豊嶋 基本的には住宅を主流として行っています。独立して32年が過ぎましたが、最初は個人の住宅から始まって、たまたまその施主様が会社の社長や医師だったということもあり、住宅以外の店舗や社屋、病院なども設計いたしました。それでどんどん仕事の幅が広がっていき今に至ったというところです。

ー様々な構造・工法の中で、特に今、鉄筋コンクリートの外断熱を推奨されているとお聞きしましたが。

豊嶋 そうですね。現在建築途中の物件のいくつかも外断熱で施工中です。建築コストは1割ほど高くなってしまいますが、施主様にとってそれ以上のメリットがありますので、こちらから提案させて頂く場合が多いですね。

00IMG_8348.jpgーメリットと申しますと・・・

豊嶋 技術的な話しになりますが、ご存知の通りコンクリートというのは熱を蓄える性質があります。一度温めたり冷やしたりするとその熱を溜め込むので、室内の温度環境が安定するんです。
例えば暖房の場合、暖房機を切ったあとも、コンクリートに熱が蓄えられていて、その熱がゆっくり室内に放熱されるので、室温がなかなか下がりません。ランニングコストも抑えられますし、ひいてはこれが省エネにも繋がります。
実際に住まれてからお客様が感想として言われるのは、家全体の温度分布が落ち着いているということですね。
この事務所ビルも4年前に建てた外断熱ですが、年末年始に完全に暖房を切ってしまっても、一日に1、2℃ずつ位しか室温が下がらないんです。ただ夏場は室温が高くなりすぎるので、日射を直接室内に入れ過ぎないような工夫が必要ですね。

ー意匠の面での優位性はありますか?

豊嶋 建物全体を同じ室温に保つことが出来るので、寒冷地でも大きな吹き抜け空間を作ることが可能になりますし、好みによりますが、室内側にコンクリートの打ち放し面を使えますね。もちろんその上に化粧板を張って仕上げてもいいわけです。


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000IMGP1886.jpgー外断熱に取り組まれたのはいつ頃からですか?

豊嶋 最初に外断熱で作ったのは古いですよ。25年ほど前でしょうか。現在に至るまで住宅では14、5棟、外断熱で設計していますね。

ー25年前の外断熱をとりまく環境はどうだったのでしょうか?

豊嶋 北海道は特に外断熱への取り組みが盛んでしたね。ただ、当時からコンクリートの外断熱は良いものだというのは分かっていたのですが、一般的ではなかったし、技術的にはまだ試行錯誤があった時代ですね。外装材としての断熱材が、厳しい外部環境に晒されると不具合が生じることもありましたね。今は一般的に躯体との間に空気層をとる工法などにより、問題は解決されています。

ー予算が許すのであれば鉄筋コンクリートで建てたいものですね。

豊嶋 やはり木造であれば、住宅寿命はせいぜい2世代、40年程ですが、鉄筋コンクリート住宅はもっと長く住むことが出来ます。さらに外断熱であれば躯体を外部環境のストレスからも保護するので、住宅の耐久性ももっと伸ばすことが可能だと言われています。私が理想として掲げる4世代、200年にわたって住み継がれる家を作ろうというコンセプトを実現できるのは、鉄筋コンクリートの外断熱だと思っています。

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株式会社 画工房

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064-0820北海道 札幌市中央区大通西20丁目3-31
K・B  1・2F 
Phone:011 -644 - 0644
FAX:011 - 644 - 0649

http://www.kakukobo.co.jp/

取材 memo

取材させていただいた場所は株式会社画工房社屋ビルの5階「KENNY BURRELL」という自前のライブスペース。豊嶋社長がこよなく愛するJAZZ GUITERの巨匠から名をとったこの空間で、数々の一流プレーヤーが演奏しています。ご自身もギターで時折仲間とジャムセッションをしたりしているとか。建築家という本業の他に様々な要職に就かれていて多忙極まりない中でも「人生、楽しまなきゃ」とおっしゃる豊嶋社長、その心の余裕、ONとOFFの切り替えが、常に新鮮な発想を必要とする設計という仕事に通じている気がしました。

構成/ 文:堀田正紀  写真:古田智紀

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